我が家の洗濯機突然の悲鳴とその顛末
あれは、いつものように洗濯物を回していた平日の朝のことでした。洗濯機がすすぎの工程に入ったあたりから、これまで聞いたことのない「キーン」という甲高い音が聞こえ始めたのです。最初は気のせいかと思いましたが、脱水が始まると、その音はさらに大きくなり、まるで金属が擦れるような、耳障りな悲鳴のように響き渡りました。これは普通じゃない、と直感しました。慌てて洗濯機を停止させましたが、心臓はバクバクしていました。まだ購入して5年ほどの、比較的新しい洗濯機だっただけに、ショックも大きかったです。すぐに取扱説明書を引っ張り出し、トラブルシューティングのページを確認しましたが、「異音がする場合」の項目には「販売店または修理ご相談窓口にご連絡ください」としか書かれていません。インターネットで「洗濯機 異音 キーン」と検索してみると、モーターの異常やベアリングの故障といった、素人にはどうしようもなさそうな原因ばかりがヒットします。自分でどうにかできるレベルではなさそうだ、と悟りました。とりあえず、洗濯機を購入した家電量販店の長期保証期間内だったことを思い出し、保証書に記載されていたサポートセンターに電話しました。状況を説明すると、「おそらく駆動系の部品に問題がある可能性が高いので、修理担当者を派遣します」とのこと。幸い、翌日の午後に来てもらえることになりました。翌日、修理担当の方が到着し、早速洗濯機の裏蓋を開けて内部を点検し始めました。しばらくすると、「ああ、やはりベアリングですね。摩耗して油が切れてしまっているようです」と原因を特定してくれました。どうやら、我が家の洗濯機は比較的負荷のかかる使い方(洗濯物の量が多かったり、脱水時間が長かったり)が多かったのかもしれない、とのこと。部品交換が必要とのことで、その日は部品を取り寄せてもらい、後日改めて修理に来てもらうことになりました。数日後、再度来てもらい、ベアリング部品を交換。修理時間は1時間ほどだったでしょうか。修理後、試運転をしてみると、あれほど酷かった甲高い異音は嘘のように消え、静かに力強く洗濯槽が回転していました。長期保証期間内だったので、修理費用は無料でした。もし保証が切れていたら、数万円の出費になっていたかもしれません。