洗濯機が変な音その種類と原因
毎日の洗濯に欠かせない洗濯機。しかし、ある日突然「ガタガタ」「キーキー」といった聞き慣れない音を発し始めたら、不安になりますよね。洗濯機の異音は、その種類によって原因が異なる場合が多く、音の種類を聞き分けることがトラブル解決の第一歩となります。まず、洗濯やすすぎの際に「ガタガタ」「ゴトゴト」という大きな音がする場合は、洗濯機本体の設置状況が不安定である可能性が考えられます。洗濯機が水平に設置されていない、あるいは脚の高さ調整がうまくいっていないと、振動が大きくなり、本体が揺れて壁や床にぶつかる音が発生します。また、洗濯槽の中の洗濯物が偏っている場合も、回転バランスが崩れて大きな振動と音を引き起こします。特に、防水性の衣類や大きなタオルなどを少量で洗う際に起こりやすい現象です。脱水時に「キーキー」「キーン」といった甲高い金属音がする場合は、モーターやベルト、軸受け(ベアリング)などの駆動部分に問題が発生している可能性があります。モーター自体の劣化や、モーターの力を洗濯槽に伝えるベルトの摩耗・緩み、そして洗濯槽の回転軸を支えるベアリングの油切れや摩耗などが原因として考えられます。これらの部品に不具合があると、回転時に摩擦音や異音が発生しやすくなります。また、洗濯中に「カラカラ」「カランコロン」といった軽い音が聞こえる場合は、洗濯槽の中に異物が混入している可能性が高いです。ポケットの中に入れ忘れた小銭や鍵、ヘアピン、ボタンなどが洗濯物と一緒に回転し、洗濯槽やパルセーター(洗濯槽の底で回転する羽根)に当たって音を立てているのです。放置すると、これらの異物が排水経路に詰まったり、洗濯機内部を傷つけたりする原因にもなります。さらに、「ゴロゴロ」「ゴー」といった低い唸るような音が続く場合は、モーターやギア、あるいは排水ポンプなどに負担がかかっている、または劣化しているサインかもしれません。長年の使用による部品の摩耗や、内部にゴミが詰まっていることなどが原因として考えられます。これらの異音は、洗濯機からのSOSサインです。音の種類と発生するタイミング(洗濯中、すすぎ中、脱水中など)を注意深く観察し、原因を推測することで、適切な対処法を見つける手助けとなります。放置すると症状が悪化し、最終的に洗濯機が動かなくなる可能性もあるため、早めの対応が重要です。