ある日突然給水管から水が漏れてきた話
それは、ある土曜日の午後のことでした。キッチンで洗い物をしていると、シンク下の収納スペースの奥の方から、微かに「ポタッ…ポタッ…」という音が聞こえることに気づきました。最初は気のせいかと思いましたが、耳を澄ますと、確かに水の滴るような音が断続的に聞こえてきます。嫌な予感がして、シンク下の扉を開け、収納している鍋やフライパンをかき分けて奥を覗き込んでみました。すると、給水管(お湯と水の管が壁から出てきている部分)の接続部分あたりから、水滴がゆっくりと、しかし確実に滴り落ちているではありませんか。床板にはすでに小さな水たまりができていました。「うわ、水漏れだ…」頭が真っ白になりました。とりあえず、雑巾で床を拭き、水滴が落ちる場所にボウルを置きました。でも、このまま放置しておくわけにはいきません。築15年ほどの分譲マンションなので、管理会社に連絡すべきか、直接水道業者を探すべきか、少し迷いました。まずは落ち着こうと思い、インターネットで「給水管 水漏れ 対処」などと検索。すると、まず止水栓を閉めるべきだと書かれていました。慌てて玄関横のパイプスペースを開け、水道メーターの隣にあるバルブを時計回りに回して、家全体の水の供給を止めました。これで、とりあえず水漏れの進行は止まったはずです。次に、修理業者を探さなければなりません。ネットで近所の水道業者をいくつかピックアップし、電話で状況を説明して見積もりを依頼しました。何社か電話した中で、一番対応が早く、料金説明も丁寧だった業者に来てもらうことに。1時間ほどで作業員の方が到着し、シンク下を点検。「ああ、これは給水管とお湯の混合水栓をつなぐ部分のパッキンが劣化してますね。よくあるケースですよ」とのこと。原因がすぐに分かり、少しホッとしました。作業員さんは手際よく古いパッキンを新しいものに交換し、止水栓を開けて水漏れがないことを確認。作業時間は30分ほどでした。費用は出張費と作業費、部品代で合わせて1万5千円ほど。予想外の出費ではありましたが、大きな被害になる前に気づいて対処できたのは不幸中の幸いでした。この一件以来、定期的に水回りの配管を目視でチェックするよう心がけています。いつ起こるか分からない水漏れですが、日頃からの小さな注意と、いざという時の冷静な対応が大切だと痛感した出来事でした。