数年前、我が家は中古の一戸建てを購入しました。築年数はそれなりに経っていましたが、内装はリフォーム済みで快適に暮らせるだろうと期待していました。しかし、住み始めてしばらくすると、トイレの流れが時折悪くなることに気づきました。最初は気のせいか、あるいはトイレットペーパーを使いすぎたのだろう 정도로 생각했지만、次第にその頻度は増し、ついには完全に詰まってしまう事態に至ったのです。ラバーカップで何とか解消しましたが、またいつ詰まるかとヒヤヒヤする毎日でした。そこで、専門の業者に排水管の調査を依頼することにしました。業者の方が床下の点検口から潜り込み、ファイバースコープを使って排水管の内部を確認してくれたのですが、そこで驚くべき事実が判明しました。なんと、我が家のトイレの排水管は、途中で不自然に何度も曲がりくねっており、さらに一部では勾配がほとんどない、いわゆる「逆勾配」に近い状態になっている箇所があったのです。おそらく、過去のリフォームの際に、間取り変更の都合で無理な配管工事が行われたのではないか、というのが業者の見立てでした。この排水管の構造では、いくら気をつけてトイレットペーパーを流しても、途中で滞留しやすく、詰まりが頻発するのは当然の結果だったのです。業者の方からは、根本的な解決のためには排水管のルート変更を含む大規模な再配管工事が必要になるだろうと告げられました。費用も時間もかかるため、すぐに決断はできませんでしたが、このまま詰まりの恐怖と戦い続けるわけにもいきません。結局、数ヶ月後に意を決して工事を行いました。工事中は不便な生活を強いられましたが、新しい排水管になってからは、以前のような詰まりは一度も起きていません。この経験を通じて、目に見えない排水管の構造がいかに重要であるか、そして中古住宅を購入する際には、そうした見えない部分のチェックも怠ってはいけないという教訓を得ました。
我が家のトイレ排水管構造に潜む謎