トイレ詰まりとの戦いは時間との勝負であり、専用の武器であるラバーカップがない状況下では、コンビニエンスストアにある製品を駆使して即席の武器を作り出す発想の転換が求められます。その中でも特に有効なのが「ペットボトル空気砲」とも言うべきテクニックで、これはコンビニで売られている500mlや1.5リットル、あるいは2リットルの炭酸飲料などの少し硬めのペットボトルを使用します。まずペットボトルの底をカッターナイフで切り取り、キャップを外して筒状にします。これを排水口の穴に差し込み、切り口が便器の曲面にフィットするように押し当てた状態で、飲み口の部分を親指や手のひらで塞ぎながら、ペットボトル全体を上下にポンポンと動かします。この動作によって排水口内に水圧の変動が起き、詰まっているものを崩したり移動させたりする効果が期待できます。柔らかいエコボトルのようなタイプだとすぐに潰れてしまうため、炭酸用などのしっかりした素材のものを選ぶのがコツです。また、もしコンビニに「重曹」と「お酢」があれば、化学反応を利用する方法も試す価値があります。便器内の水をできるだけ汲み出した後、重曹をカップ一杯分ほど排水口に入れ、その上からお酢をカップ一杯分注ぐと、シュワシュワと二酸化炭素の泡が発生します。この発泡パワーが汚れを分解し、詰まりを緩くしてくれることがありますが、これには数十分から1時間程度の放置時間が必要なため、即効性を求める場合はペットボトル法の方が適しています。いずれにせよ、コンビニにあるものはあくまで代用品であり、本物のラバーカップほどの威力はないため、数回試してダメなら潔く専門業者を呼ぶ判断をすることが、被害拡大を防ぐためには重要です。