キッチンのシンクを使うたびに、なんとなく鼻につく嫌な臭い。排水口のゴミ受けを外してみると、そこには目を背けたくなるようなドロドロとした汚れが…。多くの家庭で悩みの種となっているキッチンの排水溝のドロドロ汚れとそれに伴う悪臭は、一体何が原因で発生するのでしょうか。その正体を知ることが、対策への第一歩となります。主な原因として真っ先に挙げられるのは、調理や洗い物の過程で流される油汚れです。天ぷら油や炒め物に使った油はもちろん、肉や魚から出る脂、バターや生クリームといった乳製品の脂肪分、カレーやシチューなどに含まれる油分も含まれます。これらの油脂は、排水管を流れていくうちに冷えて固まり、管の内側に徐々に付着していきます。これがドロドロ汚れのベースとなります。次に、食材のカスも大きな原因です。野菜の切れ端や皮、ご飯粒やパンくず、麺類といった食べ物の残りカスが、排水口や排水管内部に溜まっていきます。特に細かな食材カスはゴミ受けをすり抜けてしまうことも少なくありません。これらの有機物は、排水管の中で腐敗し、悪臭の原因となるだけでなく、先に付着した油汚れと絡み合い、汚れをより強固なものにしてしまいます。さらに、食器用洗剤の使いすぎも、間接的にドロドロ汚れの一因となることがあります。洗剤が十分にすすぎきれずに排水管内に残ると、それが油汚れや食材カスと結合し、新たな汚れの塊を形成してしまうことがあるのです。これらの油汚れ、食材カス、洗剤カスが複雑に混ざり合い、そこに雑菌が繁殖することで、ヘドロ状の粘り気のある、いわゆる「ドロドロ汚れ」が形成されます。雑菌が有機物を分解する過程で発生するガスが、あの嫌な悪臭の主な原因となります。キッチンの排水口の下には、通常、下水からの臭いや害虫の侵入を防ぐための排水トラップがありますが、この部分にも汚れが溜まりやすく、ドロドロや悪臭の温床となりがちです。日々の調理や洗い物の中で、無意識のうちに流してしまっているものが、時間をかけて排水溝の中で蓄積し、深刻なドロドロ汚れと悪臭を引き起こしているのです。
キッチンの排水溝ドロドロ悪臭の原因